山車を激しくぶつけ合う岩手県陸前高田市の夏の伝統行事「けんか七夕祭り」に向けて、地域の住民たちが山車飾りの準備を12日スタートしました。

 始まったのは「アザフ」と呼ばれる山車に付ける和紙の飾りを折る作業です。祭り本番を2か月後に控え、地域住民など約30人がコミュニティセンターに集まり、アザフ折りに精を出しました。
 「けんか七夕祭り」は陸前高田市気仙町今泉地区で900年続くとされる伝統の祭りです。「かじ棒」と呼ばれる丸太を乗せた山車を激しくぶつけ合うのが特徴で、震災で大きな被害を受けた地域住民たちの心の支えにもなってきました。
 今年はアザフを1万5000枚用意する予定で、祭りが開催される8月7日に向け、地域を挙げての山車づくりが続きます。