6月13日は、世界中であるグループが祝われる特別な日なのはご存じでしょうか。

そのグループとは、ことしデビュー10周年を迎え、世界中で絶大な人気を誇る韓国の男性グループ『BTS』。毎年、世界中のARMY(BTSのファン)が運営資金を募り、各地でセンイル(誕生日)広告を出し盛り上がりを見せます。

こうした中、沖縄のARMYたちが独自にお祝いをしようと、ARMY歴6年目の金城千春さん(41)が中心となりクラウドファンディングを呼び掛け、InstagramなどSNSで展開。動画の制作を自身で行い、6月10日から13日にかけて、那覇バスターミナルと沖縄市の山内タウンビジョンの2か所でセンイル広告の配信にこぎつけました。

今回、なぜ沖縄ARMY独自で広告を出したことについて尋ねるとー

センイル広告の発起人 金城千春さん「大好きなBTSを沢山の人に見てもらいたい!知ってもらいたい!という気持ちですね。今までは大手のファンダム(ファンの集団)に出資してきましたが、自分が出資した広告を直で見たいという気持ちが強くなりました。育児や新型コロナの影響もあってなかなか見に行く機会が作れず、同じ気持ちでいるARMYもいるんじゃないか?それなら沖縄で放映しようと思いつきました」

金城さんらが制作した動画はメンバーそれぞれの魅力を詰めたA編、そしてこれまでの活動を振り返り、BTSの進化を見ることができるB編の2パターンで、それぞれ30秒です。那覇バスターミナルでは1時間に5回、A編とB編を続けて1分間の動画が放映されます。

12日午後に那覇バスターミナルを訪れると、10人以上のARMYたちがスクリーンにスマホを向け、1時間に5回しかないチャンスを今か今かと待ちわびる姿が。動画が始まると緊張感を漂わせながらその姿をスマホにおさめ、撮影が終わると、次の放映に向けて席を移動して別角度で撮影するなど、BTSへの愛がARMYたちを突き動かしていました。

県内のARMY「週末は沖縄市のセンイル広告を見に行って、那覇では2パターンあると知って、きょうは那覇にきました。めちゃくちゃカッコよくて、沖縄でも大画面でお祝いできて本当にうれしい」
県外から来たARMY「沖縄でもやるって聞いて、空港からすぐにこっちにきた。色んな場所でBTSを祝えるというのはめちゃくちゃ大事だし、ARMYにとってこんなにうれしいことはない。世界中で一緒にお祝いしたい」

放映が始まり、多くのARMYが喜びの声をあげる中、発起人の金城さんはー

センイル広告の発起人 金城千春さん「無事に放映されてまずほっとしている。SNSやDMなど嬉しい言葉や楽しそうなARMYさんたちの様子が送られてきて、やってよかったと思う。このような企画が広がっていって、いつか文化として定着していけばいいですね」

BTSのセンイル広告は那覇バスターミナルでは13日の午前7時〜午後10時まで、沖縄市の山内タウンビジョンは13日の午前7時〜午後11時まで放映されます。

センイル広告の発起人 金城千春さん「沖縄のARMYさんたちとBTSを愛でる時間を共有できてよかったです!」

“センイル チュカヘヨBTS” (誕生日おめでとうBTS)。ファンの熱い思いが沖縄でも広がっています。