東日本大震災からの復興を観光面で後押ししようと運行されてきた「SL銀河」が11日、多くのファンに惜しまれながら最後の運行の日を迎えました。
SL銀河は観光面で震災からの復興を支援しようと盛岡市の岩手県営運動公園に保存・展示されていた機関車「C58形(通称シゴハチ)」を整備し、2014年から運行されています。週末を中心にJR釜石線を走ってきましたが、客車の老朽化により11日の団体列車が最後の定期運行となります。
最終運行の始発とったJR釜石駅には沿線の住民や鉄道ファンが集まり、ホームに停車する列車をバックに記念撮影をしていました。きょうはセレモニーが行われ、地元の吹奏楽団による演奏やよさこいの演舞が披露され、2014年から9年にわたって走り続けたSL銀河の労をねぎらいました。
(乗車する親子)
「とてもかわいい内装で、なくなってしまうのがさみしいです」
SL銀河は別れを惜しむ多くの人に見送られながら、乗客約170人を乗せて午後2時40分に釜石駅を出発しました。この後は午後7時8分にと遠野駅を出発した後、午後9時7分に終点の花巻駅に到着します。