格差による社会的不満、どう解消?
後藤氏:
難しいポイントですね。確かに富裕層という観点でいうと、株高で恩恵を受けたりしてる人がいるので二極化してしまう恐れがあります。その結果、社会的不満も高まりやすい恐れがあるので、より幅広く賃金が上がってくるっていうことが重要だと思う。その点で言うと賃金の上昇が今年の春だけで終わるのかっていうと、もう少し長く続きそうだっていう見方も広がってきてるんですよね。
景気もうまく回り始めていますし、何よりも今、人手不足が本当に強まっていて。実際、生活する中でホテルや外食産業などを見ると「人手が足りてなさそうだな」と感じることもあるかと思います。
東京だと時給2000円でも人材を確保できない事例が割と出てきたりしています。構造的な話ですが、賃金が持続的に上がる→人材確保などの恩恵が広がる→経済全体がうまく回る…といった可能性もあると思います。

小川キャスター:
まさにそもそもの構造面が変わっていくかどうか。
後藤氏:
そうですね、外国人が期待しているところが実現していくかどうか、というところですね。