株高も…「低所得者にとって厳しい状況は続いている」

喜入キャスター:
6月、値上げが相次いでいます。品目で見ていくと電気代についても6月の使用量から15〜40%の値上げ。食品についても6月で約3600品目、7月も約3500品目が値上げの予定という状況になっています。

小川キャスター:
株価が上がっていても、その実感を持てるという方がまだ少ないという中で、こうした値上げは生活が苦しい方にとっては本当に打撃となっているわけですよね。

後藤氏:
賃金が上がり始めてるといっても幅広く、力強く上がってるっていうステージではまだないです。そうした中で電気料金や食品といった生活必需品を中心に上がってきてるので、確かに本当の低所得者あるいは中間層の人にとっては非常に厳しい状況が続いてますよね。

食品とか外食なんかもそうなんですけれども、2022年、円安とか原油高、小麦高が進み、ものすごく物価上がりました。では2023年はどうかというと円安は一服はしてるんですね。足元は円安ですけど、2022年ほどは勢いはない。ですが、原油とか小麦の価格も比較的落ち着いてるにも関わらず値上げラッシュが止まってないというところがあるんですよね。

これは調達コストの上昇が一巡してきているんですけども、どんどん値上げしていこうという気運が企業やお店の間で広がってきてるということだと思うんですよね。

従来、1回値上げすると「しばらくは値上げを止めておかないと怖いな」と思う企業や店が多かったのですが、大手の外食なんかでも年間に3回、4回値上げする事例が増えてきています。企業もお店も値上げに対する意識が、あるいは受け入れる消費者側の意識も少し変わってきている。そのため、値上げがどんどん起こりやすい形になってるということかと思います。

小川キャスター:
それに耐えられる人と耐えられない人がいるわけで、その間の格差というのが顕著になっているわけですけれども、ここが縮まってくるっていうことは今後傾向としてはあるのでしょうか?