罪悪感に訴える“仕掛学”で盗難対策「傘を盗られてつらい思いを…」

熊崎キャスター:
もしビニール傘が壊れにくく、盗まれにくかったら…、購入する人も減り、廃棄の数も減るだろう、ということで、盗まれない方法を考えてみましょう。
大阪大学大学院の松村真宏教授が考えた「仕掛学」。例えば…
・バラバラに並べられているファイル
横たわってるもの、手前側、奥側、など統一性がない。
→全て丁寧に並べることにより、一つの柄になるデザイン。例えばたすき掛けのような形。

何か仕掛けをすることにより、綺麗に整理・整頓できるようになる。こうすることにより、皆さん並べたくなりませんかというのが「仕掛学」だそうです。
この理論を利用して盗まれにくくしましょう、と。

他にも…
傘立ての前「傘を盗られてつらい思いをしてことがありますか」という貼り紙。そこには「YES」「NO」で区切られ、いくつかシールが貼られています。
見たら罪悪感に訴えかける、という仕掛けになっているわけです。結果的に今回行った実験では、盗難は減った。ですから盗まれにくくなったということが、今回の実験では言えたわけです。
井上キャスター:
タバコのポイ捨て防止などでもやってるとこありますよね。
熊崎キャスター:
まさに効果的なんですよね。では個人でどのような努力をされているのか、盗難対策を見ていきます。

柄の部分に自分の名前を書かれている方もいらっしゃるかと思います。例えば、「犯罪心理学 実験B03」というシールを貼る。架空ですが、盗ったら何か怖そうですよね。
他の傘でも「GPSテスト端末 008」と。
井上キャスター:
なんかセンスいいですね。上手ですね。
日比キャスター:
傘を盗らないから、これを貼った人に会いたくて待ってしまうかも。

熊崎キャスター:
あと他にも盗難対策として効果的なのは、柄の部分に何か作る・仕掛けをするというのは、対策になるようです。例えば…
▼柄の部分が「トゲトゲ」
※デイリーポータルZ きだて たくより
産婦人科医 宋美玄さん:
うわー、持てへんやん!
熊崎キャスター:
これは実在します。不気味さを演出する仕掛けで、実際盗まれないと。
日比キャスター:
これは盗らないけど、ご自身が使いにくいと思う。
熊崎キャスター:
他にも…
▼柄の部分が「毒ガエルの模様」
草間彌生さん的なデザインということで、周りの仲間には非常におしゃれと好評に。
こういう対策をして盗まれにくくしているそうです。
井上キャスター:
草間彌生さんの名前を出されたらおしゃれとしか言えませんよ。