山形県の新人職員が9日、山形県寒河江市などのさくらんぼ園地で収穫作業に挑戦しました。
狙いは…「現場主義」を身につけることのようです。

県では、手間暇のかかるさくらんぼの作業を体験し、新人職員に農家の苦労を知ってもらおうと、2017年から園地での研修を行っています。
狙いは、実際の作業や農家との対話を通じ、デスクワークだけでは得られない、現場の視点を身につけること。
9日は県内23のさくらんぼ園地で研修が行われました。
このうち、寒河江市の秋場尚弘さんの園地には新人職員6人が訪れ、佐藤錦の収穫に挑戦しました。

職員たちは、慣れない作業に戸惑いながらも、真剣な表情で黙々と佐藤錦を収穫していました。

一方こちらは、今年本格デビューする「やまがた紅王」の園地です。
葉っぱの剪定や収穫をしやすくするために、秋場さんは工夫をしているようです。

秋場さん「これするとある程度の年齢の高い方もできる。ここまでしかないから。3メートルくらいでできる。だから女性でもできる」
農家ならではの考えに職員たちは真剣に耳を傾けていました。
新人県職員・長澤遼紀さん「葉っぱを切ったりとか実をとるひとつひとつのところに技術が必要で手間がかかっているというのが大変だなと思う。苦労を分かって知ったうえで農家の方と接していければなと思っております」
さらに9日は、本格デビューを前にやまがた紅王の試食も。
県職員「あ、うまいわっ!」
一粒のやまがた紅王から、秋場さんのさくらんぼ栽培に注ぐ情熱を学んだようでした。
この研修会は、今月13日にも県内10の園地で行われるということです。














