山口県田布施町で農業を学ぶ高校生が伝統行事の田植えに挑戦しました。

女子生徒「やばいです!抜けないです!」

泥に足を取られつつ必死にバランスをとります。

田布施農工高校ではきょう田植えがありました。前身の田布施農業高校の開校以来90年近く続く、「さのぼり」と呼ばれる伝統行事です。

「さのぼり」とは田植えが終わったあとのお祝いを意味します。

新入生120人や地域の人など合わせておよそ180人が参加。

県が推奨する品種「恋の予感」のイネを植えていきました。

聞こえてきたのは3年生による和太鼓です。32アールの田んぼに生徒の元気な声と勇壮な太鼓の音が響きます。

早乙女姿の女子生徒も現れました。

こちらも3年生で、後輩の横でイネを植えました。

早乙女姿の生徒
「3年生になって、やっと先輩としてのお手本姿が見せることができてうれしいです。服とかは学校で準備されている昔からの伝統的なもので、かわいいなと思っています」

生徒「(田んぼの)地面がぬめってて、逆に気持ちよくなってきて、みんなとの会話も楽しいです」

行事を通して生徒たちの互いの距離が近づいたようです。

10月ごろには、鎌を使った昔ながらの方法で米が収穫される予定で、11月に開かれる農工祭で販売されるということです。