6月29日は、かつて1700人以上の尊い命が奪われた「岡山空襲の日」です。岡山市北区では空襲の日を前に、戦争の悲惨さと平和の尊さを伝える企画展が始まりました。

真っ赤に燃える空に、逃げ惑う人々。当時17歳だった女性が描いた岡山空襲の様子です。

岡山市北区のシティミュージアムで始まった「岡山戦災の記録と写真展」です。戦時下での市民の暮らしや、空襲の脅威を物語る歴史史料約350点が展示されています。

(岡山空襲展示室学芸員木村崇史さん)「瓦とか木材が焼けてぎゅっと固まったものです」

焼夷弾の熱で溶けて塊になったという瓦。

空襲があった直後、2時47分を差したまま止まった時計からも、その戦火の激しさがうかがえます。

(岡山空襲展示室学芸員木村崇史さん)「ロシアとウクライナの戦争というのも、今の私たちからしたら海外の遠い国の出来事のように思うんですけど、やっぱり無関係ではないんだ、平和って大事なんだなということをこの展覧会を通して考えるきっかけにしていただけたら」

「岡山戦災の記録と写真展」は今月(6月)30日まで開かれています。