蔵王のシンボル、樹氷の復活に役立ててもらおうと、地元の観光協会などが山形県に100万円を寄付しました。

山形県に寄付を行ったのは、山形市、蔵王温泉、上山市の各観光協会です。

蔵王の樹氷を形作る木・アオモリトドマツの再生に役立ててもらおうと、観光関係者や旅館の宿泊者から寄せられた募金、合わせて100万円を贈りました。

県などの調査では、蔵王のアオモリトドマツは、蛾の幼虫に食い荒らされるなどして、全体の2割近くが枯れてしまっているということです。

このため県では、樹氷の景観を復活させようと、周辺の自治体や観光関係者などと連携し、アオモリトドマツを植樹する取り組みを進めています。

山形市観光協会・平井康博会長「一つの木が、樹氷が再生なるまで大体40年50年(かかる)自分の子ども、孫、その次の世代まで受けついでいく地道な活動が必要」

県では今後、樹氷の景観復活に向けた基金の創設を検討していて、広く協力を呼びかけていきたいとしています。