今から80年前のきょう、周防大島町沖で旧日本海軍の戦艦「陸奥」が沈没しました。

その乗組員を追悼する慰霊祭がありました。

新型コロナの影響で4年ぶりに開かれた慰霊祭には乗組員の遺族などおよそ50人が参列しました。

戦艦「陸奥」は太平洋戦争中の1943年6月8日、原因不明の爆発により周防大島から4キロの沖に沈み、乗組員ら1112人が犠牲となりました。

沈没した海を望む丘には慰霊碑が建てられています。

犠牲者の1人、副長の大野小郎さんの四女、佐藤素子さんは2歳の時に父を亡くしました。

佐藤素子さん
「兄や母たちに(父は)子煩悩な人と聞いておりますのでどんなにかわいがられてたかは分かります。孫、ひ孫まで平和を伝えていきたいと思います」

慰霊祭では詩吟もささげられ、海に沈んだ犠牲者を追悼しました。

大野小郎副長の孫 大野宣彦さん
「(戦艦陸奥は)戦争の被害ではなくて、参加してる当事者だったのでその思いは複雑。今のウクライナの問題でも戦士の方は複雑な思いで参加されてると思うので、そういうのも伝えられたらと思います」

戦艦「陸奥」沈没から80年のきょう。


参列者は平和への願いを込め、祭壇に手を合わせていました。