梅雨の時期に、どんどん活発になってくるカビの発生。20年にわたってカビについて研究している専門家に対策方法や効果的な掃除方法などを聞きました。

どうする?梅雨のカビ対策 掃除のポイントは?

南波雅俊キャスター:
この時期、本当に嫌なカビについて発生しやすい条件からみていきます。

カビが生育しやすい条件は大きく分けて3つです。
▼気温 20~30℃
▼湿度 60%以上
▼栄養分 ほこり、水あか、皮脂、食べこぼし

などで、カビが育ちやすいということです。

カビの中で代表的なものは、お風呂場の黒カビ。拡大して見てみると、しっかりと“根を生やしている”状況で、胞子を飛ばそうとしています。これ嫌ですよね。

井上貴博キャスター:
これが現実だ。こんなふうになっているんだ…。

南波キャスター:
お風呂の“黒カビ”を除去するのにもポイントがあるということです。千葉大学・真菌医学研究センターの矢口貴志准教授に聞きました。この方は元々製薬会社に勤めていて、そこから20年間カビの研究をしているまさにプロフェッショナルの方です。

ポイントは「こすらない」こと。
なぜかというと、こすると小さな傷ができ、そこにカビが入り込んでしまう。さらに、こすることで周囲に胞子が飛んで広がりやすくなってしまうといいます。では、どうすれば良いのでしょうか。

家事代行サービス「ベアーズ」によると…
①気になる所に“カビ取り剤”をかける
②そのうえで、ラップなどでフタをして約15分置く

こうすると、カビが取れやすくなるそうです。この上で軽くこすったり、水・お湯で流してあげることが大事だそうです。

萩谷麻衣子弁護士:カビ取り剤を付けた後、こすりますよね。

井上キャスター:あれが気持ちいいですよね。

南波キャスター:
でも、ゴシゴシは駄目なんだそうです。カビが入り込んでしまいかねないと。

そして皆さんに考えていただきたいんですが…黒カビ対策で有効なのは、冷たい水・熱いお湯、どっちでしょうか。