ニュースの「その先」を追う「NEWSそのサキ」。きょうは「2024年問題」ともいわれる物流の危機についてです。「人手不足の問題」と捉えられがちですが、実は「時間」も大きなポイント。時間短縮で生産性を高めて難局を乗り切ろうとしている企業を取材しました。
朝日通商グループ大川陸運 花谷薫賢ドライバー
「毎日家に帰れるので、子供との時間が増えて助かっています。労働時間が少なくなって、給料は上がりました」
長時間、過酷な労働を強いられていると言われてきたトラックドライバー。しかし、香川県高松市の物流会社では「ある工夫」で労働時間を減らした上に、給料があがるという現象が起きたといいます。
いったいどんな工夫なのでしょうか。
将来的に3割の荷物が運べなくなるという物流の危機。それを解決する一手が「リレー輸送」です。
朝日通商グループ大川陸運 花谷薫賢ドライバー
「ここが目的地のパーキングエリアです」
この会社では高松から東京に荷物を届ける場合、ドライバーは「途中」の滋賀県までしか荷物を運びません。
一方、関東の拠点から高松にむけて出発したトラックがほぼ同じ時間に滋賀県のパーキングエリアに到着し、ここでドライバーがトラックを交換。それぞれの出発地に戻るのです。
1人で高松から東京まで運ぶ場合、現地で配送も行うため、往復3日ほどかかっていましたが、リレー輸送ならかかる時間は10時間ちょっと。まさに、目からうろこの「時短技」です。
一方、きょう公開されたこちらは…。
記者
「建設段階のアマゾンの倉庫に来ています。今、建設段階なので荷物はないんですが、荷物を入れる黄色い棚がこのように自動で素早く動き回っています」
黙々と複数のロボットが棚を持ち上げて、作業する人のところまで商品を運びます。
2016年にロボットが導入される前は、注文された商品をすべて人が集めていました。時間がかかる上に、腰痛などの問題も。
アマゾンジャパン オペレーション事業部 原 祐介 統括本部長
「(作業員が)一生懸命探さなければいけないような環境にあったので、働いている方にはすごく負荷があるような状況下。(ロボットの導入で)しっかり時間通りに物が出ていくような作りになっています」
物流危機を乗り越えるため、企業は日々進化しています。
注目の記事
「自分は小児性愛者、女の子にしか興味がない」 再婚相手の娘(8)とその友だち(7)2人に性加害 45歳の男は7年前にも同様の事件 事実上”野放し”に

「田舎の造園屋」が魂を込める“105万円の推し活” 同郷の横綱・大の里への愛があふれて社長は本場所の“懸賞金スポンサー入り”を決断

「お昼ごはん、何が食べたい?」と聞かれたら…どう答える?地雷ワードと神ワード 共働き世帯増も、家庭内の役割は変わらず?

「朝起き上がれない…」“なまけ” と誤解されやすい起立性調節障害 不登校の児童生徒の約4割が苦しむ 適切な理解と支援を

「焼け跡で拾った器に入れて運んで、死にそうな人に飲ませてあげた。自分も頂いた」 焼野原で配られた牛乳 ありがたい気持ち今も 80年越しの御礼 広島


世界陸上の競技直後にプロポーズした、されたスロバキア代表選手2人が東京大会は「婚約者」として「同日同時刻」スタート!当時の裏話や東京大会への意気込みを語る
