「総点検」の結果を河野大臣が発表しました。河野デジタル大臣は臨時のオンライン会見を開き、およそ5400万件あるマイナンバーと紐づけられている公金受取口座を総点検した結果、748件で誤った登録になっていた可能性が高いと発表しました。

河野デジタル大臣
「誤登録の可能性が高いものが748件確認をされました」

別人名義の口座を誤登録をしている場合、今後の対応としてはマイナポータルから口座情報の閲覧をできないようにするほか、給付する側の行政機関などへの口座情報の提供を停止して、誤って口座にお金が給付されないようにします。

また、今月中にも郵送で誤登録の状態にあることを通知したうえで、口座情報の変更手続きを案内するということです。

また、公金受取口座は本来、本人の口座を登録するものですが、あえて、家族や同居人、別居家族の口座を登録したと思われるものがおよそ13万件確認されていることもあわせて発表しました。

親名義の口座に子どものマイナンバーが紐づけられているケースが多く、本人の口座を開設して改めて登録をし直すよう、マイナポータルに通知する予定だということです。

デジタル庁によりますと、今回の事案は、漢字氏名とカナ氏名の照合ができないことが根本的な課題でした。河野大臣は年内をめどにシステム改修を行い、誤登録を防止するとともに、自動照合を実現していきたいとしています。