胃潰瘍の労災認定は異例…
遺族側は、会社が労働に対する注意義務と安全配慮義務を怠った結果、男性がストレスで胃潰瘍を発症し、死亡したとして、およそ7300万円の損害賠償を求め、6日富山地裁に提訴しました。



胃潰瘍という消化器系の病気で労災が認められたことについて専門家は…。
早稲田大学 島田陽一名誉教授:
「仕事上の再雇用であることを含めたストレス、それでの内臓疾患に業務起因性が認められたのはケースとしては珍しい」


国の労災基準の目安に消化器系の病気はなく、脳や心臓の病気、精神障害がほとんどの中、胃潰瘍の労災認定は異例です。


早稲田大学 島田陽一名誉教授:
「例えば全国で(消化器系での労災)が増えてくることになると、当然行政としては統一的な基準が必要と判断することになれば(新たな認定基準が)つくられる可能性はあると思います」
男性の勤務先の北陸電気工事は「この事実を大変重く受け止めております。再び同様のことを起こさないよう、今後も健康経営の推進に努めてまいります」とした一方で、訴えについては「まだ訴状が届いておらず内容が確認できていないためコメントは控える」としています。














