建設業を身近に感じてもらおうと、岩手県紫波町の小学校で建設機械を子どもたちが操作する体験教室が開かれました。

 子どもたちが操作しているのはショベルカーや舗装工事などに使われるコンバインドローラーという建設機械です。これは人々の暮らしに密接に関わっている建設業に直に触れてもらおうと、岩手県建設業協会青年部が毎年開いているものです。
 6日は34社の34人が紫波町立日詰小学校を訪れ、6年生およそ80人に建設業を体験してもらいました。
 ビルの外壁作業などに使用する大型の高所作業車は、ヘルメットと安全帯を装着した子どもを乗せて滑らかな動きで5階建てのビルに相当する高さ15メートルに。紫波町の街並みも一望できます。

(児童)
「本当に見晴らしが良くてきれいです。(紫波町は)けっこう田んぼもあるんですが住宅街も多くて、まだ知らなかったことを知って面白いです」

 体験の中では青年部が制作した除雪作業を紹介する動画を見てもらい、児童に建設業の大変さとやりがいを説明しました。
 日詰小学校は今年創立150周年で、6月下旬に児童会が主体となって校庭で夢灯りを開催し地域への感謝の気持ちを伝えることにしています。
 6日は建設業協会の会員に児童有志が描いた150周年のキャラクターを決める投票にも参加してもらいました。
 地域を守る建設業者と地域の未来の象徴でもある小学生との交流は、子どもたちが地域のことを知る機会となりました。