過去にはブラックバスやブルーギルが急増…同じ轍は踏めない!駆除を進める滋賀県
こうした事態に、滋賀県も対策に乗り出しています。
(滋賀県水産試験場 石崎大介さん)
「琵琶湖に侵入してきている特定外来生物のチャネルキャットフィッシュの調査に行きます。もしこれが琵琶湖内で繁殖してしまうと、おそらく琵琶湖内の魚がチャネルキャットフィッシュだけになってしまう。オオクチバス(ブラックバス)とかブルーギル以上に脅威な外来魚」
滋賀県は2019年からチャネルキャットフィッシュの駆除を行っています。危機感の裏にあるのは過去の苦い記憶です。
約20年前、ブラックバスやブルーギルなど外来魚が急増し、琵琶湖の生態系に大きな影響を与えました。粘り強く駆除を続けてようやく問題が解決しかけた矢先、チャネルキャットフィッシュが出現。県としてはもう同じ轍は踏めないのです。
取材した日の調査では…。
(滋賀県水産試験場 石崎大介さん)
「これはまだ小さいので子どもです。これで30cmくらいですかね」
琵琶湖までわずか3kmの地点でもチャネルキャットフィッシュが生息していました。去年、瀬田川下流で300匹、琵琶湖でも10匹が捕獲されるなど増加の兆しがあることから、さらなる駆除を進める方針です。
(滋賀県水産試験場 石崎大介さん)
「チャネルキャットフィッシュについては、琵琶湖内では根絶するようにしなければならないと考えています。瀬田川から上がってこないようにするような対策が必要ではないかと思います」