フォルミジウム増加の原因は?
では、なぜフォルミジウムが増えているのか。取材班は琵琶湖近くにある県の研究施設へと向かいました。
(滋賀県琵琶湖環境科学研究センター 藤原直樹専門員)
「琵琶湖の水の調査の中で出てきたプランクトンです。嗅いでみますか?」
(記者)
「失礼します。…あっ、鼻に一瞬でつんとくるようなカビのにおいがしましたね」
におったのは、京都市でも感じた“あのカビのにおい”。フォルミジウムはやはり琵琶湖で増加していたのです。
しかし、水質が改善しつつある琵琶湖でいま、なぜフォルミジウムが急増しているのか、専門家も首をかしげます。
(滋賀県琵琶湖環境科学研究センター 藤原直樹専門員)
「なぜ検出の頻度が増えたかっていうのは、実際のところはなんともわかりません、いまのところ。想定されるものとしては、気候変動の影響もあるのではないかと」
外来ナマズにプランクトンと、琵琶湖で相次ぐ異変。“近畿の水がめ”を守るための対策が求められています。