福島県では、今年に入って、人がクマに襲われる被害が5件ありました。注意したいのは、早朝と夕方です。

福島大学で、野生動物の生態を研究する望月翔太准教授は、今年クマが人を襲ったケースには「ある共通点」があると指摘します。

福島大学食農学類・望月翔太准教授「朝早くと夕方が比較的クマが活動しやすい時間と言われている」

今年、人がクマに襲われた5件のうち、4件が午前6時から9時までの朝早い時間帯で、5日の1件は午後4時半ごろでした。

望月翔太准教授「(朝と夕方は)涼しい時間帯なので、クマにとっても比較的動きやすい」

さらに、この時期は特に「親子グマ」に注意が必要だと話します。

望月翔太准教授「親子グマと出会ってしまった場合は、母親はその子どもを守ろうとものすごく必死になるので、当然けがをするリスクも高まる」

立て続けに発生する被害。望月准教授は「クマと遭遇するリスクが高まっていること」を改めて認識してほしいと呼びかけます。

望月翔太准教授「いつどこでクマと遭ってもおかしくない時代になってる。例え自分の家の庭先であったとしても、外に一歩出ればクマがいるかもしれないと思って行動してほしい」

望月翔太准教授