濱塚さんを再び訪ねてみると…

赤紙が貼られた自宅


5月30日、濱塚さんの自宅を再び訪ねると、およそ100年前から代々受け継がれてきた仏壇の撤去を進めていました。

濱塚喜久男さん
「いやあ…先祖さんに申し訳ないなという気はしますけど」

仏壇を運び出すのを手伝うのは近所の人たち。応急危険度判定で「危険」と判定され、いわゆる赤紙を貼られたことで、災害ボランティアは家の中に立ち入ることができません。

(剥がれた壁を指して)濱塚喜久男さん
「補強用の板があるらしい。元のは弱いものだから…」
Q 剥がれた壁をどうする?
「これを片づけないと大工も入れない」

濱塚さんは幸いにも娘と2人で県営住宅に移り住むことができましたが、いつか再び我が家に住もうと取り壊さず修理すると決めました。手を貸してくれる仲間と談笑する濱塚さん、笑みもこぼれます。

談笑する住民たち

近所の人らが帰ったあと、濱塚さんは家の前に置いたソファに腰かけました。「危険」と書かれた赤い紙を一瞥、休憩をとります。
「腹減った…昼飯。おにぎりです」

時間がかかっても、少しずつ片づけを進める濱塚さん。再起へ向かう被災者にとってはとりわけ、地域コミュニティを維持し続けることが心の拠り所として必要不可欠です。