住宅の再建に向けた足がかりとして重要な役割を担うのが現在建設中の仮設住宅です。高齢者が多い、石川県珠洲市特有の地域課題に配慮した対応が求められます。

濱塚喜久男さん
「(赤紙が)知らん間に貼られてて…住むところがなくて今どうしようか考えているんですけど」(5月7日のインタビュー)

珠洲市正院町の濱塚喜久男さん69歳。自宅は「半壊」と判定され、被災後は車の中や公民館で寝泊まりをして過ごしました。5日現在、珠洲市内では194棟の住宅が全壊または半壊の被害を受けていて、今も自宅に戻れない人が多くいます。

建設中の仮設住宅(5月31日)


5月19日に始まった仮設住宅の建設。確保していた公営住宅13戸を上回る希望が住民からあったためで、6月中に16戸完成する予定で、入居できるのは2年間です。震度6強を観測した珠洲市正院町に3か所建てられます。この場所が選ばれたのにも珠洲市特有の理由があるようです。

珠洲市環境建設課 田中英昭 参事
「高齢の方が多いんです、そうなると地元から離れたくない」
Q 地盤が緩いとされる正院地区、建設場所に否定的な意見はない?
「私たちの所にそういう意見がないわけではないが、どちらかというと入居候補者はあまりそういう(否定的な)ことをおっしゃらない」

実際、正院町に住む人に話を聞くと。
「どこも行かれんがい、こんな格好して…津波来たって何したって」
「(仮設住宅は)やっぱり住んでいるところ。あんまり違う所に離れたくないというかね。やっぱり長いこと住んでいるから」
「娘が2人都会にいる、東京と埼玉。やっぱり娘に迷惑かけたくないし、都会行って住めないし」