台湾海峡を通過していたアメリカの軍艦に中国の軍艦が接近した問題で、中国側は「誤りを正すべきなのはアメリカだ」と主張しました。

アメリカのインド太平洋軍は3日、ミサイル駆逐艦「チャンフーン」がカナダ海軍のフリゲート艦と台湾海峡を通過していたところ、中国の軍艦が船首の前を2回横切ったと発表。「国際水域で安全に航行するという海上のルールに違反している」と中国を批判しました。

これに対し、中国政府は強く反発しています。

中国外務省 汪文斌報道官
「強調するが、事実真相はアメリカ側が先にトラブルを起こして挑発したため、中国はその後に法に則って処置したのだ。深く反省し、誤りを正すべきなのはアメリカだ」

中国外務省の汪文斌報道官は「中国軍が取った行動は関係国家の挑発に対応する必要な措置で、完全に合法で安全だ」と主張。そのうえで「中国は関係国家が台湾海峡でトラブルを起こすことに断固反対し、国家の主権、安全や地域の平和と安定を断固守る」と強調しました。