気温が高くムシムシした日が多くなり、注意が必要なのは「食中毒」です。梅雨や本格的な夏を前に、福島市の弁当店では食中毒を防ぐため様々な工夫を凝らしています。
井上和樹アナウンサー「今午前11時半過ぎなんですが、日差しが強くかなり気温も高まっています。まさに食中毒が起きやすいコンディションと言えますが、こちらの弁当店では、その予防に細心の注意を払っているということです」
福島市で仕出し弁当を作る「はみんぐはーと弁当」。多い時には、一日400食ほど作るこちらの店では、この時期は特に食中毒に注意しています。
はみんぐはーと弁当・佐藤也寸志さん「これから夏場に向けては非常に気を遣う時期ですね」
食中毒を防ぐために工夫しているのは「盛り付ける順番」です。

井上アナ「最初にごはんから盛り付けていましたが、これは何か理由があるんですか?」
佐藤さん「温度を下げるという目的があって、温度が高いとそれだけ雑菌が繁殖しやすくなるので、先にご飯を盛って冷ますということをやっている」
ご飯は1時間ほど冷まし、菌の増殖が活発になりにくい20度以下まで冷ますということです。そして傷みやすい生野菜にもある工夫をしています。
佐藤さん「酢を使った食材を入れることによって、菌の繁殖を防ぐ効果がありますので、そういうものをなるべく使う」
サラダには酢を使ってマリネにしたニンジンやトマトを添えることで、菌の繁殖を抑える効果があると言います。

他にも汁の多いおかずは、しっかりと水気を取って盛り付けるなど細かい所にも気を配ります。
佐藤さん「本当は出来立ての熱々をお持ちできれば一番いいがそういうわけにもいかないので、冷めても美味しいそういう惣菜をつくりたい」