「娘には日本で夢をかなえてほしい」
そしてこの事務所にはもうひとり、3月にウクライナから避難してきた少女が。
身長170センチのブラッダさん(13)。ウクライナにいた時はファッションモデルの養成学校にも通っていました。
(ブラッダさん)
「日本に来られて安心したし、すごくうれしいれけど、友達や家族が恋しい。本当はウクライナのモデルの学校にも通い続けたかったです」
レッスンの様子を、真剣なまなざしで見守るひとりの女性。ブラッダさんと一緒にウクライナから避難してきた母親のユリヤさんです。
(ブラッダさんの母親 ユリヤさん)
「私たちは軍事侵攻で人生のすべてを奪われました。モデルは娘の夢であり、生活の一部でした。娘には日本で夢をかなえてほしいです」

この日、モデルを目指す2人が初めて顔を合わせました。
(アンジェリカさんとブラッダさん)
「日本、でウクライナ人の同世代の子に会えてとてもうれしいし、なんだか不思議な感じ」
「まだ会ったばかりだけどすごく仲良くなりました。もう友達よ」

一度は戦争に奪われた少女たちの夢。日本での新たな人生は始まったばかりです。