中国で民主化運動が弾圧された「天安門事件」から34年を迎えたきのう、東京都内で追悼集会が開かれました。

記者
「新宿駅の前には多くの人が集まり、天安門事件の犠牲者を追悼する集会が開かれています」

集会には中国本土や香港出身の人々など300人以上が参加しました。

当時の学生リーダー 周鋒鎖さん
「(34年前)暴力で平和を求める市民を追い払うのを見たとき、このような政権を決して認めるわけにはいかないと思いました」

香港出身(30代)
「いま香港では、天安門事件の言葉を出すだけでも逮捕される」

その香港では今年も追悼集会は行われませんでしたが、ろうそくを地面に置いて祈りをささげる人の姿が。

すぐに警察が来て、ろうそくは取り上げられてしまいました。

記者
「ろうそくを取り出した男性が、すぐ警察官に取り囲まれました」

男性はポーランドからの留学生で、およそ30分後に解放されました。

ろうそくを出した留学生
「祈るために来ました。祈るためだけに」

JNNは2020年まで追悼集会が行われていた公園で、少なくとも2人が警察に連行されるのを確認しました。

香港では国家安全維持法によって市民の言動が大幅に制限されている現状が、また浮き彫りとなりました。