“物言う株主”と対立しエレベーター大手「フジテック」の会長を解任された内山高一氏が会見を開き、「会社は危機的状況にある」として、経営の主導権の奪還に強い意欲を示しました。
フジテック元会長 内山高一氏
「株式取得と売り抜けによる譲渡益を目指しているオアシス・マネジメントは取締役会を支配し、ガバナンスの問題を引き起こしている」
記者会見を行ったのはフジテックの創業家出身で、今年3月まで会長を務めた内山高一氏です。
フジテックでは株式のおよそ17%を保有する香港の投資ファンド「オアシス・マネジメント」がフジテックと創業家との間に疑わしい取引があるなどと主張し、今年3月の取締役会で内山氏は会長を解任されました。
現在およそ10%の株式を保有する内山氏は、オアシスが主張した会社から内山氏への便宜供与について「虚偽の情報だ」と強く反論したうえで経営を正常化するためには、今月21日の株主総会で自らが選んだ8人の社外取締役候補の選任が必要だと訴えました。
フジテック元会長 内山高一氏
「会社は危機的な状態にあると思っています。この状況から脱するためには今回の株主提案を承認していただくことがフジテックには必要です」
さらに内山氏はフジテックのエレベーターは空港や防衛施設などに広く導入されており、遠隔で操作ができることから「海外に買収されると経済安全保障上の問題も出てくる」とも指摘して、オアシスが主導する経営に強い懸念を示しました。
今月21日の株主総会ではオアシスも賛同する会社側の提案と内山氏の提案のどちらが株主の賛同を得られるかが焦点で、双方による委任状争奪戦に発展する可能性が高まっています。
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