大雨の影響で、飯田市、岡谷市、駒ヶ根市、下伊那郡の合わせて15市町村で避難指示が出されています。

避難所となっている喬木村の第一公民館には9世帯14人が身を寄せています。

■避難した人
「家の近くの川の水が増水していて危ないと思って避難しました」                                           「朝までここで避難する」

鉄道にも大きな影響が出ています。

JR信越線・篠ノ井線では長野駅と松本駅の間が午後3時ごろから、しなの鉄道も全ての路線が午後2時ごろから運転を見合わせ、正午過ぎの長野駅は運休を前に混雑しました。


■鉄道を利用する人
「次の(電車)が最後で、友達によると、電車の中がすごい人混みですごい心配です」                                 
「帰る時間がみんな揃っているからみんな同じ時間で、(人の)量が増えちゃっている」                                    
「奈良から来たんです。中央線に乗って名古屋で新幹線に乗り換えて帰る予定だったんですけど東京まわりで帰ろうと思って」

このほか中央西線の特急「しなの」や中央東線の特急「あずさ」のほか、飯山線、中央東線、中央西線、飯田線、小海線、大糸線でも午後の列車を中心に運休しました。

■高野記者
「大規模な土砂崩落で、巨大な岩や木が完全に道を塞いでしまっている」

阿南町の県道244号では道路脇の土砂が崩落し、通行できない状況になりました。

このほか、大雨の影響で中央自動車道は岐阜県と伊那インターの間で通行止めが発生しています。

また、国道19号は事前規制で南木曽町田立(ただち)から岐阜県中津川市山口(やまぐち)までの間が通行止めになっています。

■森記者
「正午をすぎて雨が強くなってきた。小学校は授業を半日で切り上げ、子どもたちが下校している」

県教育委員会によりますと、県内では公立の小中学校がそれぞれ1校休校したほか、南信地方や中信地方を中心におよそ290校で下校時間を繰り上げるなどの対応がとられました。

県立高校は全日制で19校が休校、52校が半日で授業を切り上げました。

雨は2日夜遅くまで降り続く見込みで、3日午後6時までの24時間に降る雨の量はいずれも多いところで、南部120ミリ、中部80ミリ、北部30ミリと予想されています。

線状降水帯が発生した場合は局地的にさらに雨の量が増えるおそれがあり、気象台は3日の明け方にかけて土砂災害への厳重な警戒を呼びかけています。