北海道・知床で起きた観光船の沈没事故の影響で
斜里町ウトロ地区の小型観光船各社は今シーズン、
長距離コースの運航を休止、短距離コースも来月10日までの休止をすでに決めています。
ただ、観光への影響はこれだけにとどまりません。  

(HBC 石黒拓海記者リポート)
「知床の海を周る大型観光船「おーろら」が出航しました。
 この便は観光客およそ15人を乗せて 知床の海を周ります」

大型観光船 「おーろら」は、
夏のシーズン、斜里町のウトロ漁港を拠点として運航します。

KAZUⅠの事故以降は「おーろら」の営業をすべて見合わせ、捜索活動にあたっていましたが、
客からの要望もあり、20日から営業運航を再開しました。
沈没現場の海域までは行かず「カムイワッカ湯の滝」で折り返す、
1時間半の 短いコースです。
「大型」の観光船おーろらは一部運航再開  現場海域まで行かない短いコースだ


(HBC 石黒拓海記者リポート)
「船のデッキに並んでいるのは膨張式の救命いかだです。万一の際には、
 船の最大定員390人が乗れる分の備えになっています」

「おーろら」の運航会社は、今月に入り、ホームページを更新しました。
安全への取り組みを知ってもらおうと、救命設備や船体の検査方法を公開、
無線や衛星電話などの通信設備まで詳しく紹介しています。
「救命いかだ」乗客の安全確保に向けた取り組み
(道東観光開発 高橋 晃社長)
「船に乗ることがが怖いですとか信用を失ったとは思う。
 ここで知床の観光の灯を消すわけにはいかない」