44日間の「日章丸」同乗取材中、タンカー内に“密航者”が隠れ潜んでいることを想定した訓練が実施された。今回は、万一の遭難事故に備えた救命艇、救命効果がライフジャケットより高いイマーションスーツも紹介する。10回シリーズの6回目。(2013年8月30日~同年10月12日に同乗取材)

◆救命艇の定員40人

日章丸にも万一の遭難事故などに備えた救命艇がある。救命艇の中に入った。

RKB久間直樹「40人が乗れるそうです。こちらには、それぞれのためにシートベルト、海面に落ちたときのショックを和らげるためのクッションのようなものがあります」

乗組員は26人だが、40人が乗り込むことができる救命艇が船の右側と左側にそれぞれある。事故でどちらに傾いても対応するためだ。

◆救難食料、救命水も

RKB久間「この中に、救難食料があります。救命水、ミネラルウォーターです。こちらにはオイルと書いてあります。燃料の油が入っているところです。何故かといいますと、こちらの中にエンジンが入っていまして、こちらで操舵をして方向を定めて向かうことができます」

救命艇を海上に下ろす時間がないときのために、救命いかだもある。

◆救命衣の講習会

イマーションスーツと呼ばれる救命衣の講習会だ。服の上から着る。イマ―ションスーツは浮力があり、着用すると海に落ちても浮いて沈まない。また、寒さを防ぐ効果もあり、ライフジャケットよりも救命効果は高い。