20年ぶりに新たなリーダーが誕生する青森県知事選挙は、選挙戦は終盤に向けてますます熱を帯びています。立候補しているのは届け出順に、前のむつ市長・宮下宗一郎候補44歳、元むつ市議会議員の横垣成年候補63歳、前の青森市長・小野寺晃彦候補47歳、仙台市の元会社員・楠田謙信候補66歳の4人です。

各候補者の終盤に向けた戦いをお伝えてしていきます。今回は、共産党の推薦で出馬した横垣成年候補63歳です。


※横垣成年候補
「国にきっぱりとものを申す知事となって参ります。ぜひとも青森県を横垣と一緒に変えていきましょう」

無所属の新人・横垣成年候補は5月26日までに県内を一巡。街頭演説には推薦を受けている共産党から県議会議員らが応援に駆け付けています。


※横垣成年候補
「青森県には原発、核燃料サイクル、米軍基地など国政の矛盾が押しつけられております。私は憲法を県政の真ん中に位置づけて皆さんの暮らしと平和を一番にする県政を目指したいと思っております。」

週末には共産党の高橋千鶴子衆議院議員も応援に入り支持を呼びかけました。


※高橋千鶴子衆議院議員
「横垣候補以外に誰もいま横垣さんが訴えた基地問題も核燃サイクルの問題も触れておりません。だけど青森県はこれを避けて通ることはできないのです。」

むつ市で生まれ育った横垣さん。福島大学を卒業したあとは大阪の企業で働いていましたが、地元・青森県で進む原子力政策に危機感を覚えてUターンしました。2003年からはむつ市議会議員を4期務め、選挙の経験は豊富ですが知事選への出馬は初めてです。


※横垣成年候補
 Q.体力的にはきつい?
「とにかく食ってる。よく食って、よくトイレに行って。」

ただ昼食は短い時間で弁当を駆け込む日も多く、この日は久しぶりにレストランでゆっくり食事ができて少しうれしそうです。


※横垣成年候補
 Q.何を頼んだんですか?
「ペペロンチーノの大盛り。」

大盛りにしても足りなかったという横垣さんに選挙事務所のスタッフがお裾分けする場面もありました。

※選挙事務所スタッフ
「横垣さん自身が気を遣わない方なので気を遣う暇もないし。すぐいなくなるから。完全なマイペースですよね。みなさんこれはご存じですよね。」

スタッフとの他愛もない会話が束の間のリラックスタイムです。しかし、ひとたびマイクを握ると非自民の受け皿を掲げ声を張り上げます。

※横垣成年候補
「自民党の枠内で青森を変える。これを叫んでいる方をトップに立てるのか。それとも自民党の枠を取っ払って横垣と一緒になって大改革を遂げるのか。これが問われる選挙でございます。青森を変えていきましょう。」

出馬を表明したのは告示のわずか9日前と他の候補に比べて遅れを取ったものの、登山で鍛えたという脚力で県内を駈け巡ります。