「警察協会から懸賞金が支払われます」
国内の犯罪捜査史上、初めてとなる懸賞金の導入です。

最前線で捜査の指揮をとっていた元愛媛県警松山東署 刑事一課長の中井邦彦さんは当時をこう振り返ります。
元愛媛県警松山東署 刑事一課長の中井邦彦さん
「警察の電話回線が報道した後にはパンク。全然繋がらない状態。福田和子に繋がるかなという情報も何件かはあったが1つ1つつぶしていかないと。すぐには解決できない」
刻一刻と時効が迫る中、事態が急転したのはテレビで全国放送されたこの音声でした。

福田和子元受刑者 本人の肉声
「捕まるんが面白いんやろ。楽しみにしてるんでしょうが、私が捕まるの。そんなドジはしない。危ない危ない」
この声に聞き覚えのあった人が警察に通報。1997年7月29日、福井市内で福田和子元受刑者が逮捕されました。

時効成立の21日前、14年と344日にわたる逃亡劇はこうして幕を下ろしました。














