こうした中、岸田総理は先週、日朝首脳会談の早期実現について「ハイレベルで協議を行いたい」と意欲を示していて、北朝鮮も日本が関係改善を模索するなら「会えない理由はない」としています。

【横田早紀江さん(87)】
「(岸田総理に)本気でやってください。とにかく日朝交渉しない限り、目を見て話会いをしない限り心は分からないので、それを早くしてください(とお願いした)」

ただ、北朝鮮側は「拉致問題はすでに解決済み」との姿勢を崩していません。

横田早紀江さんは87歳に

現在、87歳の早紀江さん。今年3月に、自宅で倒れました。

【横田早紀江さん(87)】
「死んでしまうって、こういう瞬間なんだなと思った。だけど、これでは困ります。神様お願いですから、もうせめて2年だけでも命をください。まだ頑張れる力をください」

その上で早期解決を改めて強く訴えました。

【横田早紀江さん(87)】
「歳をとったら(病気に)なっていくのは、決まっていることですよね。だから『早くしてください』と何十年言い続けてきているんですよね」

いまだ帰国できない拉致被害者の親世代に残された時間は、わずかです。

早紀江さんの一言一言が、胸に突き刺さります。政府には他人事ではなく、自分の家族だったらという気持ちで意欲だけではなく、問題解決の実現に取り組んでもらいたいと思います。