子どもが窓やベランダから転落する事故が増えています。痛ましい事故から子どもを守るためにどんな対策が必要か。そこには大人が思っている以上に環境や子どもの力を考える必要がありました。

相次ぐ子どもの転落事故 5年間で21人

5月26日、山口県防府市のマンションで12階から4歳の男の子が転落して死亡。去年11月には、青森県八戸市のマンションで10階から4歳の男の子が転落して死亡しました。

母親は、男の子が寝ている間にごみを捨てるために外に出ていました。ベランダには、室内にあったパイプ椅子が出されていたということで、男の子が母親を捜して身を乗り出して転落した可能性があるとみられています。

相次ぐ子どもの転落事故。去年11月から今月までの8か月の間には、転落事故で6人の子どもが亡くなっています。

また、消費者庁によると2020年までの5年間、9歳以下の子どもが建物から転落した死亡事故は21件で、3~4歳がともに5件と最も多くなっています。

特に、5月から8月までという今の時期に14件と夏場にかけて多くなっています。

窓を開けることが増えてきたこの季節。こうした事故が起きないよう「環境づくり」を大事にしている施設があります。

三育学園・齋藤幸弘さん「日頃の生活の中から子ども達のとコミュニケーションをできるだけ多くとってもらい、これは危険なんだよ、危ないんだよと教えてあげることが必要なのかと思っている。」