利用者の減少で赤字が続いている錦川清流線の存続を呼びかける集会が、岩国市錦町で開かれました。

やましろ商工会青年部錦支部・堀江甲士監事「錦の宝、そして地域の宝を守り未来へつなげたい。その宝の1つこそが錦川清流線だと思います」
やましろ商工会青年部錦支部が主催し、およそ120人が集まりました。

錦川清流線は、錦町駅と市の中心部を結ぶ第三セクター錦川鉄道の鉄道路線です。
沿線の人口減少で利用者が減ったことなどにより、ここ最近は毎年1億円前後の赤字が続き、赤字を補てんしている市は今年度から2年間かけて清流線のあり方を検討することにしています。

集会では「錦川清流線を育てる会」の堀江泰会長が、廃線の危機にあった旧国鉄の岩日線が、地元の住民を巻き込んだ運動で第3セクターとして存続した歴史を説明しました。
錦川鉄道の廣田幹社長は、鉄道の御朱印「鉄印」でファンの集客が見込めることや、動画やSNSでの情報発信強化、外国人観光客の呼び込みに力を入れる戦略を紹介しました。

やましろ商工会青年部錦支部・堀江甲士監事「われわれの地域だけでなく、町外や沿線沿いの1人でも多くの皆さんに清流線に関心を持ってもらう、そして利用促進の強化が図れればいいなと」

参加者からは、「みなが1回でも多く乗ろう」といった声や「清流線でまちに来てもらえるよう魅力あるまちづくりをしよう」といった意見が出ていました。