藤井六冠 初の海外対局へ “初手のお茶”や食事はどうなる?
名人戦は5月31日、6月1日に行われますが、その結果にかかわらず棋聖戦第1局が6月5日にベトナムのダナンで行われるということで、藤井六冠にとって初めての海外での対局となります。
実は、棋王戦に関しては1976年にハワイで行われたこともあります。それに限らず、タイトル戦はイギリス・中国・フランス・韓国など様々な国で過去24回行われてきたということです。日本将棋連盟としては「将棋の海外普及のため」というのが大きな目的だそうで、チェスは競技人口が世界で6億人いるそうですけど、将棋は1000万人なので、さらに増やしたいという狙いがあるようです。

ベトナムは結構将棋が根付いていて、ベトナム版あるいは中国版の将棋とも言われる「シャンチー」というのが元々根付いており、プロの選手もいます。ベトナムには日本の将棋のいわゆる将棋クラブというのもあり、ベトナムの将棋ファンで藤井六冠を知らない人はいないぐらいだということです。
そして今回の会場は「ダナン三日月」という施設ですが、前夜祭には既に日本から約160人の予約、ベトナム国内からも約40人の予約、初めての海外ということで三日月の担当者も「安心して対局できるようサポートします」と言っています。

そのサポート内容も豪華です。まず、“初手のお茶”は日本から蓋つきの湯のみ茶碗を取り寄せる、さらには専用シェフを呼び寄せて本マグロの解体ショー、ベトナムのデザート「チェー」を和風にアレンジして振る舞うということでした。
