北朝鮮の高官は初の「軍事偵察衛星」について「6月にすぐに打ち上げる」と国営メディアで表明しました。専門家は北朝鮮の目的をどう見ているのか?日本への影響などについて解説します。
北朝鮮が“衛星ロケット”発射予告
日比麻音子キャスター:
北朝鮮は日本政府へ「衛星ロケットを打ち上げる」といった通告をしました。期間は5月31日~6月11日にかけてということです。危険区域と呼びかけられているのが▼黄海▼東シナ海▼フィリピン東方の太平洋です。こちらでは部品の落下などが予想されるということで、船舶などに注意が呼びかけられています。

<北朝鮮 事実上の“弾道ミサイル”発射について>
朝鮮労働党 中央軍事委員会 李炳哲(リ・ビョンチョル)副委員長 ※5月29日(朝鮮中央通信によると)
「軍事偵察衛星を6月にすぐに打ち上げる」
打ち上げの目的としては、敵の軍事的行動をリアルタイムで掌握できる偵察情報の確保が最大の急務であるため。

<今回の発射予告について>
浜田靖一防衛大臣
「過去の例を踏まえれば弾道ミサイルと推定されます。国連安保理決議は弾道ミサイル技術を使用した、いかなる発射も禁止をしております」

<北朝鮮の目的について専門家は?>
共同通信 客員論説委員 平井久志 氏
「今回の目的は軍事衛星の打ち上げではないか。今後、複数打ち上げる可能性もある」
明海大学 小谷哲男教授
「人工衛星というよりも弾道ミサイルの多弾頭化の実験目的なのではないか」
このように専門家の方も意見がわかれています。
