愛らしいペットとして多く飼われている通称・ミドリガメなどが、6月から「条件付特定外来生物」に指定され、川や池などに放すことが禁止されます。

鳥取県鳥取市にある「とっとり賀露かにっこ館」では、注意喚起のための展示を始めました。

6月1日に条件付特定外来生物に指定されるのは、ミドリガメとも呼ばれる「アカミミガメ」と「アメリカザリガニ」です。

アカミミガメは、在来のカメ類の日光浴の場所や食物を奪うほか、水草などを食べて影響を広げます。

アメリカザリガニは、水の中の生き物への影響が大きく、植物をなくしたり昆虫の局所的な絶滅を引き起こしたりします。

ペットとして広く飼われている生き物ですが、指定されてもこれまで通り家庭で飼うのはOK。禁止されるのは、池や川などの野外に放したり逃がしたりすることで、罰則の対象となります。

とっとり賀露かにっこ館 尾﨑雅雄館長
「繁殖力が非常に強くて在来の生き物を駆逐してしまったりしますので、環境が大幅に変わってしまうということで、一度飼育したものはそのまま責任を持って最後まで飼育して頂きたいと思います」

例えばアメリカザリガニが自力で逃げ出した場合も違反となりますので、飼主の方は逃げ出さないよう注意も必要です。