開通当時は“最先端” SF映画の舞台にも

日比キャスター:
首都高大師橋が開通したのは1968年。完成後、実はSF映画の舞台にもなっていました。

1972年に上映されたSF映画「惑星ソラリス」では、当時の首都高を5分間ほどひたすら走り続けるだけの映像がありました。当時の立体的な首都高や、そこから見える風景、夜の景色などが“近未来的な街並み”“未来都市”として使われていました。

ホランキャスター:
よく見る景色ですよね。私は免許を持っていないですが、運転される人は前もって計算するじゃないですか。私は本当に尊敬の念でドライバーさんたちを見ています。

若新 准教授:
首都高はナビを使っていても、乗り降り・乗り換えが難しい。地方から来た人なんかは、高速道路だっていってスピード出して進入して走っていたらかなり危険だと思う。だから首都高って、もはや自動車専用道路ではあるけど、高速道路というよりも低速道路。僕は「首都高」って名前を変えて「首都低」にしたほうがいいと思う。
人や自転車はいないけど、慣れていない人は相当ゆっくり走らないと。高速だからスピード落としちゃいけないみたいになると、乗り遅れたり分岐点にぶつかったりしそう。

ホランキャスター:
さらに、判断を迅速に行わなきゃいけない。

「数年規模」→「2週間」に縮める技術とは?

日比キャスター:
当時は最新の技術だったんですが、時が経ちまして老朽化によって1200か所以上の亀裂などが発見されたということで、今回『掛け替え』ということになりました。

その『掛け替え』に2週間というのは非常に短いと私も思いましたが、新しい橋がすでにつくってあって、これをスライドさせることで最短の期間でできる工事になっています。

長さ約300メートル、重さ約4000トンの橋、東京タワーに相当するものをスライドさせます。

首都高速道路の前田信弘社長によれば、「通常であれば工事の期間は数年規模。様々な工夫をして2週間まで縮めた」ということですので、できる限り協力して、余裕をもって行動したいですね。

若新 准教授:
これを聞いたら、許せますね。ここまでしてやるんだって。すごい技術だ。