長野県中野市で男女4人が殺害された事件で、警察官2人を猟銃で撃つ際に殺傷能力の高い「スラッグ弾」が使われたとみられることがわかりました。

中野市で25日に発生した殺人事件では、警察官2人が猟銃で撃たれましたが、捜査関係者によりますと、殺傷能力の高い単発の「スラッグ弾」が使われていたとみられることがわかりました。

弾は警察官の胸を貫通していて、警察は28日、猟銃を押収して犯行の状況を調べています。

中野警察署の入り口には、殺害された4人の献花台が設置され、事件翌日から市民などが花を手向け、犠牲者の死を悼んでいます。

中には、警察署の正面玄関に花束を置いて帰る人もいたということです。

この事件では、警察官のほかに、女性2人が刃物で殺害されました。

捜査関係者によりますと、殺人の疑いで逮捕・送検された青木政憲(まさのり)容疑者は、調べに対し、2人から「独りぼっちだとバカにされていると思った」などと話しているということです。

殺害された2人は、日常的に散歩をしている姿が目撃されていました。

警察は、2人に対し一方的に恨みを募らせた青木容疑者が、事前に散歩の日課を把握し、2人を待ち伏せして計画的に犯行に及んだ可能性があるとみて詳しい動機を調べています。