関西空港を離陸しパリに向かっていたエールフランス航空の機体にトラブルを示す表示が出たため、緊急事態を宣言し関西空港へ引き返しました。機体の先端にへこみがあり、国交省は原因を調査しています。この便の搭乗客らは機内の様子などを次のように話しました。

(搭乗客)
 「機体の中にいてそんな大きな音はしなかった急にアナウンスが入って戻るって言われて自分わからないまま戻ることになった。(機内で)説明があってあくまでもレーダーの故障だとそれ以上の説明はなかったです。繰り返しこのまま戻ります 安全ですとアナウンスが入ってました」

(搭乗客)
「普通に飛んでる最中で急にアナウンスが入ってんで引き返しますと」

国交省によりますと、関西空港発パリ行きのエールフランス航空291便(A350-900型機)が午前11時15分ごろに離陸した後に、航空機の気象レーダーや速度計器に不具合を示す表示が出ているということです。

 そのため、緊急事態を宣言したうえで、関西空港へ引き返し、午後2時25分ごろに関西空港へ着陸しました。

 エールフランス航空291便には乗客乗員約320人が乗っていましたが、けが人はいまのところいないということです。

 関西空港の滑走路には消防の出動要請も出され、エールフランス機が着陸した関西空港のB滑走路は午後2時25分ごろから約45分にわたり閉鎖されたということです。この影響で出発や到着の計11機に最大34分の遅れがでたということです。

 また、到着した機体の先端にはへこみが確認されていて、国交省は機体の損傷の原因や機体の不具合との関係を調査しています。