警察官など男女4人が殺害された中野市の立てこもり事件で、被害者の女性2人が日常的に同じ時間帯に散歩をしていたことがわかり、警察は、容疑者が計画的に犯行に及んだとみて調べています。

■伊藤記者
「竹内さんと村上さんは毎日ほぼ同じ時間にこの道を散歩していました。その姿は防犯カメラに映っていましたが、事件当日2人の姿はありませんでした」


事件前日の24日午後4時半すぎ、腕を振り並んで歩く2人の女性。

犯行が行われたのとほぼ同じ時刻に、現場から400メートルほど離れた防犯カメラに映っていたのは、亡くなった竹内靖子さん(70)と村上幸枝さん(66)です。


住民によりますと、2人は日常的に、仲がよさそうに話をしながら散歩をしていたということです。


男性警察官を殺害した疑いで27日、送検された中野市の農業・青木政憲容疑者31歳。

この事件では、女性2人と男性警察官2人の合わせて4人が刃物や猟銃で殺害され、青木容疑者は自宅に立てこもりました。


捜査関係者によりますと、青木容疑者が2人の散歩の日課を以前から把握していた可能性があるということで、計画的な犯行とみて調べています。

青木容疑者は「2人に悪口を言われていると思っていた」と供述していて、警察がさらに詳しいを調べを進めています。