外国為替市場で円安が進み、円相場はおよそ半年ぶりに1ドル=140円台をつけました。きっかけの一つとなったのが、日銀の植田総裁の発言です。
日本銀行 植田和男総裁
「(食料やエネルギー価格の上昇で)国民にはかなり大きな負担になっていると十分認識。あまり急いで引き締めをしてしまうと、インフレ率が大きく下がるだけでなく、雇用等に大きなマイナスの影響が及ぶことを懸念して緩和を維持している」
きのう、報道各社のインタビューに応じた日銀の植田総裁は、物価高が国民の大きな負担になっていると認めつつも、2%の物価安定目標には「まだ届いていない」として、大規模な金融緩和を継続する姿勢を改めて示しました。
植田総裁は就任後、一貫して政策修正に慎重な姿勢を強調しており、円安傾向が強まっています。
きょうの外国為替市場では円相場は一時、1ドル=140円台をつけました。去年11月以来、およそ半年ぶりの円安水準です。
アメリカでFRBの議事録が公開され、利上げが長期化するとの観測もあり、日米の金利差が拡大するとの見方が広がりました。
きょうの東京株式市場では円安をうけて輸出関連銘柄に買い注文が集まり、日経平均株価は300円の値上がりで午前の取引を終えています。
注目の記事
障がい者就労支援で疑惑「数十億円規模」の給付金を過大請求か 元職員が語った加算制度の悪用手口「6か月ごとに契約だけ切り替えて...」 事業所の元利用者も"高すぎる給付金額"に不信感

20歳の娘は同級生に強姦され、殺害された…「顔が紫色になって、そこで眠っていました」 女子高専生殺害事件 母親が語ったこと【前編】

15年前の“時効撤廃”なければ逮捕されることはなかった 安福久美子容疑者(69) 別事件の遺族は「ぱっと明るくなりました」 全国には未だに350件以上の未解決事件

クマは四国にも?一部の山に20~30頭ほどが生息か 本州と違い「絶滅の危機」に瀕するツキノワグマ 四国では「保全活動」も

「価格破壊の店」「市民の味方」物価高続く中”10円焼き鳥”守り続ける店主の思い 創業75年の老舗居酒屋 福岡・大牟田市

「拾った小石で竹に落書き」「立ち入り禁止エリアに侵入」京都の人気スポット・竹林の小径で迷惑行為が深刻化...記者の直撃にも悪びれないインバウンド客たち 地元商店街からも嘆き「本当にやめてもらいたい」









