「普通の学校ではなく、特別支援学校の方が良いのではないか」。「一般の小学校に行かせるのは親のエゴではないか」。晶子さんの元にはこんな意見が届くことがあるといいます。
「もしかしたら、本当に私のエゴなのかもしれません」。そう話す晶子さん。時に、厳しい言葉に傷つくこともあると言います。
それでも晶子さんを突き動かすのは、ある一つの思いです。

恵美里ちゃんの母 晶子さん
「当時医師には、20歳まで生きるのは難しいだろうと言われていました」
生後7か月頃に容体が急変し、集中治療室で何度も生死をさまよった際に医師から伝えられました。
「もう少し大きくなったら…」「暖かくなったら…」そんな風に考え、恵美里ちゃんと出かけることを先延ばしにしていた中での出来事。「きょう死んでも後悔しないようにやって行こう」。そう決意しました。