今年2月にアメリカ上空に飛来した中国の気球をめぐって対話が止まっているアメリカと中国の国防相が来週、シンガポールで会談する可能性が出てきました。

アメリカのNSC=国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官は24日、シンガポールで来月2日から開かれるアジア安全保障会議に合わせて、オースティン国防長官と中国の李尚福国防相の会談を調整していることを明らかにしました。

会談が実現すれば、今年2月の気球問題発生以降、初めてとなります。

バイデン大統領は21日、中国との緊張状態が「非常に近いうちに緩和し始めるだろう」と述べて対話再開への期待を示していますが、アメリカはトランプ前政権時代に李国防相を制裁対象としていて、中国側は、対話再開に向けて制裁を撤回する必要性を指摘しています。