伊豆諸島で地震が頻発 噴火の可能性は?

伊豆諸島で地震が頻発しています。
新島・神津島近海で発生した震度1以上の地震は、5月22日午前10時53分以降49回となっています。(5月24日時点)

ーー伊豆諸島で地震が頻発する理由について

名古屋大学大学院 山岡耕春教授
「2000年に三宅島・神津島で起きた地震活動の余震と言ってもいい。
約20年間にわたり「ひずみ」が溜まっていて、一番壊れやすいところが壊れた。」

筑波大学 八木勇治教授
「2000年に起きた三宅島の噴火の名残が考えられる。また、今起きているマグマ活動の影響も考えられる。」

弁護士 八代英輝:
日本列島東海・東南海・南海それぞれ30年以内の地震発生率が非常に高い状況ですから、地域的に離れていても、何らかの関係で影響を及ぼし合っているんじゃないかということがちょっと心配になります。それぞれのメカニズムが違うというご説明はもちろんわかるんですけれども。

筑波大学 八木勇治教授:
前回、新島・式根島で起こった地震活動は、基本的にマグマの移動が関わって起こったと考えられています。もちろんマグマの移動があるわけですから、噴火に関わるわけです。

ーー今回の地震による、噴火の可能性はありますか?

≪可能性なし≫
筑波大学 八木勇治教授

「現段階で繋がりを示すような根拠はありません。今後調べられていくべきだと思います。」

≪可能性なし≫
名古屋大学大学院 山岡耕春教授

「今回の地震で何かあれば変動が観測されるが、今はまだ変動が観測されていない。今後の推移を見守る必要がある。」

≪可能性あり≫
東京大学 笠原順三名誉教授

「新島・神津島周辺の地震は深さ10㎞程度と震源が浅く、新島や利島、あるいはその付近でマグマが海底に流出するような噴火活動になる可能性もある。」

恵俊彰:
改めて日本ってプレートがある、マントルがある、火山もある。その中で、我々は生活しているわけですもんね。

弁護士 八代英輝:
そうですね。火山活動が活発化するかどうかの評価という点では、笠原先生のおっしゃってることも一理あるんじゃないかなとは思うんですけども、八木先生はその辺りをどうお考えですか?

筑波大学 八木勇治教授:
当然、マグマの関与の可能性は現段階で棄却できない状態なんですね。
なので、可能性があるということは事実だというふうに思います。ただ現時点の観測としてはそういう兆候は見られないということですね。

コメンテーター 伊藤聡子:
今の伊豆諸島の地震は、プレートが沈み込んでいるということに対しての地震であることは、間違いないでしょうか?

筑波大学 八木勇治教授:
この地域は衝突してるといいますか、ひずみがたまりやすいような状態にあるわけですね。それにプラス、火山によって、もしくはマグマの移動によって、地震が起こりやすくなっている地域です。