島根県は24日、大田市の飲食店で、ヒラメに寄生する寄生虫「クドア・セプテンプンクタータ」による食中毒が発生したと発表しました。
島根県によると、5月22日、浜田市の医療機関から保健所に、食中毒を疑う患者を受診した旨の連絡がありました。そして、保健所が調査したところ、大田市内の飲食店を利用した3つのグループ合計6人が、店で提供された海鮮丼を食べたあと、嘔吐や嘔気、下痢、腹痛、発熱などの症状が出ていたことが分かりました。
検査の結果、患者の便から、ヒラメの刺身に含まれる寄生虫「クドア・セプテンプンクタータ」が検出されたことから、飲食店で提供された食事が原因とする食中毒と断定。県はこの店を24日から2日間の営業停止処分としました。
患者は60代から70代の男女6人で、入院した人はおらず全員が快方に向かっているということです。
県によると、「クドア・セプテンプンクタータ」は、冷凍(-20℃で4時間以上)または加熱(中心温度75℃で5分以上)をすることで、病原性が失われることが確認されています。