山口県山口市の国宝・瑠璃光寺五重塔のおよそ70年ぶりとなる屋根の全面ふき替え作業に使う素材や技術が報道陣に公開されました。
公開されたのは五重塔のふき替えに使われる「ひわだぶき」という伝統の技法です。

”ひわだぶき”はヒノキの立木から薄くはがした皮を何層にも重ねる技法で平安時代の中ごろから広まったとされます。皮は、職人が一枚一枚専用の刃物でそいで厚みをそろえ、刃物の角を突き立ててつなぎ合わせていきます。
職人が1日かけてひと束を用意するのがやっとだということです。

板状にした皮を竹の釘で止めて行く作業も公開され素早い動きの中にもたいらになるよう力を加減していることも説明されました。

ひわだや 佐々木真代表
「ひわだぶきの材料をつくるところですね、
じつはここが一番重要で人の手間もかかる技術も難しいところです、
縁の下の力持ち的な仕事なんで、そういったところを皆さんに見てもらって」

瑠璃光寺五重塔は7月から今の屋根の撤去が、秋ごろから新しい屋根をふく作業が始まり再来年の春くらいまでつづくということです。














