名古屋の繁華街・錦三丁目で22日、お店をお得に「はしご」するイベントが3年半ぶりに復活。店によっては行列もでき、明るい時間から大勢の人で賑わいました。

「復活」の祝い酒が振舞われ、喜びにわく通称「錦三」。
この地方を代表する歓楽街は22日、3年半ぶりのイベントで盛り上がりました。

それは…、「きんさんdeないと!」。
5枚綴りの前売り4800円のチケットで、はしご酒や食べ歩きをお得に楽しめます。
(参加者)
「なかなか、今までなかったので楽しい」
「(イベント)復活だから、仲間を呼んで行こうと。楽しみにしていた、もう既に1軒行ってきた」


例えば、目の前で焼き上げるステーキが人気の、こちらのお店。
(スタッフ)
「2枚チケットを頂戴します」
22日はチケットを持った客で行列が!

普段は1万円以上のコース料理を提供する高級店ですが、1日限定でチケット2枚・2000円相当で特別メニューが。
(客)
「おいしい!」
(ステーキハウスSHAKA 山本亜矢専務)
「(昨夜は)待ってました!とばかりに、たくさんの人が来てくれて。今後どんどん売り上げも期待できるのかなと」
「きんさんdeないと!」の始まりは2010年。
リーマンショックで遠のいた客足を取り戻そうとスタートし、新型コロナで3年半の中止を余儀なくされました。
ことしは過去最多となる86のテナントが参加し、前売りチケットも3日前の5月19日時点で5747枚と、3年半前を1割ほど上回っているということです。
(錦成ビル 山本恭久社長)
「長いこと開催できなかった分、皆さんの欲求がたまってたのかなと。今後がまた期待される」
(蒼樹 牛田順子さん)
「(錦に)変なウイルスがいっぱいいるような、風評被害、イメージにされてしまって。みんな悲しい思いをしていたと思うんですけども、きょうをきっかけに、また元の素敵な楽しい錦になっていけばいいと思っている」
新型コロナに振り回されてきた歓楽街。
そばが自慢のこちらのお店、2年前は…。
(久良三 牧野ひで子女将)
「頑張るしかない。こういう時こそ笑って、お客さんに対応できるように、神様が強くなりなさいと言ってくださっているんだなと感じる」

1日の客が1桁の日もありましたが、22日は月曜日にもかかわらず20人以上が訪れ大忙し。
(久良三 牧野ひで子女将)
「(客数に)波があって、日々振り回されているような感覚は正直あるが、
お客さんの「おいしい」という気持ちを大事にやっていきたい」
売り上げもコロナ禍前の8割ほどまでに回復し、予約で満席の日も。
かつての賑わいの復活に期待がかかります。