大雨の年間発生回数が約40年前と比べて2倍近くに増えています。今年の夏も大雨への注意が必要です。

気象庁によりますと、大雨の頻度が倍増しています。去年までの10年間と、約40年前(1976~1985年)の観測データを比較すると、1時間に80ミリ以上の雨が降った回数は約1.8倍、100ミリ以上の雨が降った回数は約2.0倍などとなっているということです。

さらに、降水量が多い雨ほど頻度の増加率が大きく、これらの変化には「地球温暖化が影響している可能性がある」としています。

気象庁が発表した今年6月から8月の天候の見通しでは、月ごとの平均降水量はほぼ平年並みとなっていますが、「短時間の大雨については長期の予報では予想できない」として、油断せず大雨の備えをするよう呼びかけています。

今月20日に発生した台風2号は、今後、台風の勢力としては最も強い「猛烈な」台風に発達する見込みです。沖縄や奄美では、来週前半にも台風の影響を受けるおそれがあります。

また、この台風が前線を北に押し上げる影響で、来週前半は日本の広い範囲で雨となる見込みだということです。

今年も雨の多い時期、出水期が始まりました。最新の気象情報に注意し、十分な対応をとることが必要です。