荒廃した長門市の里山を再生させようと、バラ園を整備した夫婦。

およそ300本のバラとその取り組みを取材しました。

赤やピンク、青など色とりどりのバラが出迎えてくれます。

長門市の山間部、俵山にあるバラ園「里山ローズ」です。

山口市の右田哲文さんが、実家の荒れた休耕田や杉林などを活用し荒廃する里山を再生しようと、17年前から妻の尚子さんと整備してきました。

右田哲文さん
「最初は野生動物などの苦労もありましたけど、こんなバラを中心とした空間になりました」

今では、2500平方メートルにおよそ250種・300本が植えられています。

当初はシカに食べられるなどの被害もあって苦労しましたが、園の回りを柵で囲ったことで被害はなくなったということです。尚子さんは、バラだけでなくバラに合った草花も育てていて、摘んだ花を水に浮かべたりテーブルの上に置いたりと、訪れる人をもてなしています。

来た人は写真を撮ったり散策するなどして楽しんでいました。

山陽小野田市から
「とにかくロケーションがばっちりですよね。お水は山あいからとんとんとんとん出てるしね、なんか植物がのびのびしてる」

防府市から
「このバラにはこの草花が合ってるとか、そういう配置とか、このバラの横にはこの色がいいとか、そういうの勉強になります」

バラ園は田んぼや山に囲まれた自然豊かな場所にあり、俵山を楽しんでもらおうと生物が生息する空間・ビオトープも作りました。

カエルやイモリなどがいて、子どもたちが興味深そうにのぞいていました。

これは17年前に初めて植えたバレリーナという品種です。

今でも、小さくかわいい花が元気に咲いています。

右田尚子さん
「ふだんは人けのない田舎の風景に合うように大好きなバラを植えているので、のどかなところでバラの香りを楽しみながら癒やされてください。そういう楽しみ方もあると思うので」

右田哲文さん
「自然のよさといいますかね、バラだけではなくてそういうものを見ていただきたいということです」

里山ローズは、6月2日まで一般公開されています。

右田さんは、ぜひ、すてきなバラに会いに来てほしいと話しています。